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クルマ探し in Europe (3) [ヒストリー]

「中古はねホントに故障が多いんですって」と、ヨメがけん制を入れる。 そうか、故障が少ない高年式ならOKなのね。 それから家族全員で乗れるクルマなら文句も言うまい、と勝手に解釈をして徐々に候補車を絞り込んでいく。

確かに、いくら昔からの憧れのクルマでも、故障が多くてメンテ費用が多くかかったり、再度売りに出すときに苦労して二束三文で投げ売りするのもあれだし。 それから、販売店も個人でやってるとこより、大手のディーラー扱いのクルマの方が保証も含めて何かと有利。(高いけど)

ということで、だんだん現実路線になっていくなかで、ヨーロッパ車に限らず、こっちで売っている日本車もありかと考えるようになった。 そういえば、”いつかは俺もロータリー”ってことも考えてなたぁと、mobile.deを検索すると、RX-8の04年式が市内のBMWの正規ディーラーに出ている。 値段は16900ユーロ、他と比べても安めの設定。 でもロータリー、きっと燃費も悪かろう、それを確かめんことにはとても買えんわいとmobile.de経由で試乗できるかメールを出す。

翌日、『試乗は可だが、他にも問い合わせが多いので明日にも売れちゃうかもしれないよ』と返事が来る。 さっそく、会社帰りに行ってみる。 閉店間近に店に入ると、まだクルマはそこにある。 なんだ、せかすなよオヤジ。 メールの主だといってクルマを見せてもらう。 ここ(BMW)のお得意さんのクルマだそうで、確かに上客らしく外観も内装も大変よいコンディション。 フロント・バンパーを交換しただけということ。 エンジン・ルームを開けてびっくり、ヒート・インシュレータがかきむしられている。 後で知ったことだが、この辺にはエンジン・ルームに忍び込んでヒート・インシュレータなどをムシャムシャ食べちゃう小動物(いたち類?)がいるそうで、れっきとした保険の対象となっている。

インシュレータはテープでも貼っときゃ何とかなるなと、さっそく翌々日の土曜日の試乗を申し込む。 これで、変な癖さえなけりゃ買いかしら? それにしても、あのエンジン・ルームはどうやって補修しようとかいろいろと妙に具体的な妄想で、その日は興奮して眠れなんだ。

翌日の夕方、クルマが売れたとの電話連絡。 がーん。 あのオヤジ、ちっともそんなそぶりは見せなかったのに。 まあ、すぐに次のが見つかるだろうと思っていたが、実はこの最初の車が一番、条件的にも状態的にもよかったのだと、すぐに思い知る。  (続く)


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