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燃料電池車と私 [のりもの]

豊田市のエコフルタウンというところにモーニングを食べに行きました。 ここには自然食のカフェがあり、コメダや元町珈琲よりも空いていて穴場です。 洋食モーニングの他にもTKG(卵かけごはん)やNKG(納豆かけごはん)といった和食メニューがあるのもポイント高し。

と、お店の前に噂の燃料電池バス。

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豊田市とトヨタ・日野が協力して、市内の路線バスとして就航しています。

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あちらには、話題の燃料電池車 MIRAIも置いてありました。

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イメージカラーのスカイブルーだとデザインの出来の悪さ... 灰汁の強さが強調されていますが、白だと割と見れますね。

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このエコフルタウンには日本にまだ数か所しかない水素ステーションがあります。 そういえば、MIRAIは国の補助金があると500万円台で買えますが、ここ豊田市では県と市の補助金が上乗せされて、実質300万円台で購入できるそうです。 

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こちらにはMIRAIの試乗の順番待ちの人が列をなしています。 まだ試乗開始1時間前なんですが、それだけ期待が高いということか。 先ごろ、生産ラインの能力アップが発表されましたが、それでも2・3年待ちだろうしね。 ま、それだけ待ってれば、水素ステーションの整備も進むかな?

思い返せばワタクシ、20年前に独自に燃料電池の原理を発見しておりました。 当時からすでにガソリンに代わる代替機関の必要性は言われており、たとえば高名な自動車評論家の有志がEVフォーミュラの試作をされておられましたが、私にはそれがガソリン自動車の代わりになるとは、到底思えませんでした。

それは、①バッテリーが大きく思いにもかかわらず、②充電に時間がかかるうえ、③航続距離が短い。 ④燃料消費が進むと現行車はその分車重が軽くなるフューエルエフェクトが期待できるが、EVはただの重りにしかならず、⑤魅惑的なエクゾーストノートもないからです。 これらは、フォーミュラEのレースが始まり、パイクスピークでEVがオーバーオールトップを狙えるこの時代になっても、まったく根本的に解決していない致命的な欠点です。

で、EVに代わるものがないかな? あれれ、何かの物質を分解して電子を取り出して発電するっていうのはどうだい? そうすりゃ、ガソリンのようにクイックチャージが出来るし、分解したガスや水分を放出するので排気音も出るじゃない?? すごい、俺、天才! ということで調べてみると(当時はGoogleはまだなかった)、なんと、メルセデスが”NECAR”っていう試作車をすでに作ってたよ。 やっぱりあるんだ、こういうの。 たぶん、トヨタとかもすでに開発を進めていたと思うんですが、これならバッテリーEVよりもはるかに面白い! これならレースに使える!!ということで、個人的に燃料電池のことを調べていきました。 

と、燃料電池ってアポロ計画にすでに使われていた技術で、家庭用発電用などで既に市販はされていたこと、燃料はメタノールを改質して水素を取り出すことが想定されていたこと(メタノールを燃料にすると、CO・CO2が発生しますが、当時はガソリンの代替が主目的で、今でいう”エコ”っちゅうのはあまり重視されていませんでした)、技術的なネックは燃料電池を車載用に安価に小型化することだということがわかってきました。 で、自分なりにいろいろとシステムを考えて、近未来に燃料電池車のレースが実用化されたという設定で小説を書いてみました。 

今は亡きパソコン通信の、とあるモータースポーツファンフォーラム(fmotor4fね)に発表した主な設定は、レースカテゴリーはFFJ150という入門フォーミュラ。 当時のFJ1600とFF1600をもじった名前は、フォーミュラ・フォード・ジャパンという、つまりマツダがフォードの子会社になっているという裏設定で、150というのは定格出力が150kWということでした。 まだPS表示が主流の当時としては大変先進的な設定です。 燃料はメタノールで、これをリアルタイムに水素に改質しながら燃料電池に供給して発電する仕組みで、改質機の能力(水素供給量)で性能統一をはかるレギュレーションです。 改質した時に出るCO2や発電したときに発生する水分で、ヒューっという排気音がします。

水素を一定量だけ事前に貯めておけるタンクが付いており、この水素をレース中に一定時間だけ燃料電池に余分に流してやることでエクストラパワーを得られる、いわゆるオーバーテークボタン機能が付いており、レースのエンターテーメント性を高めます。 すごいな、俺の設定!!

レースの舞台は、鈴鹿の旧コース! 21世紀の初頭に平成東南海地震が起こり、三重県の海岸部は壊滅。 鈴鹿サーキットも立体交差が崩落するなどの被害を受け、後年、デグナー裏の平地に近代的なつまらない(たぶんティルケ作)新サーキットが建設されていたが、ようやく旧コースも再興されて限られたイベントで使用されるようになっていた。

主人公は男の子が聖名、女の子が瀬菜。 セナ世代の両親から生まれた”せな”の名を持つ若手レーサーがダース単位でレースデビューしてきていたという時代背景。 んー、まだ、”せな”っていう若手レーサーは出て来てないなぁ。

青春真っただ中のカップルに、夢の終わりを自覚し始めた男たちの思惑を乗せたまま、鈴鹿旧コース復興記念レースの幕が切っておろされた!という内容でした。 劇場版「F2グランプリ」の何倍も面白い!! ホント、今、あらためて書き下ろしてみても、自分の作ながら面白い! 俺ってすごかったのかも。 

たしか、タイトルが 「2015年のX'mas」 ていったの。 今年の話だったんだ。 まだまだ燃料電池車の時代は始まったばかり。(このまま始まらずに葬りされれるかもしれませんが…) ドラえもんの偽最終回じゃないけど、科学の進歩って、私たちの期待よりも、ちょっとまったりしてる?


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