トヨタの新テストコースを見に行く [愛車ヒストリー]
連休でヒマだったので、トヨタがかねてから建設中の下山テストコースを見に行きました。 トヨタの本拠地がある豊田市郊外の下山村と、隣接する岡崎市の広大な山谷を切り開いて建設中の「トヨタ テクニカルセンター下山」。 このたび、全長5.3kmのカントリー路が運用開始したそうですが、そのコースが模擬ニュルブルクリンクなんだそうです。 かつて鈴鹿を模してヤマハテストコースを造ったように、日本にいながらニュル仕込みのクルマ開発を加速させようという事か。
Googleの航空写真でもカントリ―路の全容が確認できます。 まさにミニ・ニュル。 さっそく、豊田市の下山地区の山中に。
おおー、トヨタの看板が。
そして見えてきたコースの一部。 こんな山中には不似合いな構造物。(今走ってる道路自体が不自然に整備されています。従業員の通勤用に整備されているのね。)
ニュルとは言いつつ、テストコース。 安全性は十分に確保されている様子。
おお、モダンな建物。 山中には不釣り合いなモダンなオフィス。 車両整備棟?
谷を渡る橋が二つ。
ここなんかはニュルの反対側の入り口の”Ex-Muehle”ってとこに感じが似てます。 ところで、こういうメーカーのテストコースの近くをうろうろしていると、メーカーのパトロール車が追っ払いに来るという話がマガジンXによく出ていますが、今日は特にそんな車は来ず。 連休中だからかな?
想像以上の規模に圧倒されますが、このテストコースの建設計画が持ち上がった時には地元や環境保護団体などからの反対の声が多く上がりました。 環境保全を強化することで県の許可が下りたという事ですが、やっぱり相当山を削っているよ。 Googleの航空写真でも、相当の面積の山野が削られていることが確認できます。
昔、「ツインリンクもてぎ」が出来た時も環境破壊では?と感じましたが、メーカーからは環境保護に最大限配慮したとのコメントが。
こちらのテストコースも土木的にどうかは知りませんが、今 現在見る限りでは これでいいの?と感じざるを得ません。
典型的な例がこれ、調整池。 大規模造成をした所には必ず造られますが、里山が持っていた貯水力を人工的な池で代用したものです。 ようは自然が持っている、これだけの貯水力が失われているという事。 土木やってる人、これなんとかなりませんか?
トヨタの新テストコースの完成で、トヨタのクルマが本当によくなるのかと同時に、テストコース近辺の大自然がどのように甦って維持されるのか? こちらも注目しないといけませんね。
ちなみに豊田市在住の知人によれば、「はやくテストコースが完成して技術部全部 下山村に行ってほしい。 朝夕の渋滞が良くなるから。」だそうです。