タイヤ交換する [モータースポーツ]
今日は風が吹いて寒い予報だったんだけど、午前中ちょっと凪いでる時間帯があったのでヨメハスラーのタイヤ交換をしました。 小一時間で交換完了。 その後、洗車してガソリン入れて、これで春の準備はバッチリ。
私のUXの方は、とうとう今年の春はチェーンを積むことさえありませんでしたね。 暖冬でした。
ところで、私はタイヤ交換すると必ず風邪をひくとヨメがのたまうのですが、今年も風邪ひいちゃった。 体が冷えたから、風呂にでも入って体温めんといけないのかな?? 今度の冬はすぐに風呂入ろうっと。
ラリージャパン2023 伊勢神SS 魔の11.81km地点に行ってみました [モータースポーツ]
ラリージャパンの熱気が覚めやらぬ今日、豊田市では市内と豊田スタジアムSSSを使ったラリーイベントが開催されているそうですが、私はR153を上って伊勢神SSの勝田達がクラッシュを喫した11.81km地点に行ってみました。
R153の明川と言うところから旭高原方面に入り、県道366号線から落ち葉と土砂で埋もれた490号線を経てSSのコースである豊田市道足助伊勢神坪崎足助線(長い!)に入ります。
ラリー当日が雨だったこともあり、目立ったタイヤマークは見当たりませんが、ところどころコーナーのイン側に”溝落とし”をしたような形跡が。
もう一週間たってるんで、ラリーカーのものか地元車のものかはわかりませんが。 ちなみに今回は山道ということもあり、我が家の”ブルーバージョン”こと ヨメハスラーに乗ってきています。
事前の検証で問題の11.81km地点は川が左手にある右コーナーということで、東海遊歩道の休憩所付近と踏んでやって来ました。 で、一旦休憩所付近にクルマを停めて、ここかなぁ?というところをバチバチ写真を撮って自分なりの事故多発の検証を済ませました。
やれやれ、次に行くかと再びクルマを走らせると、あれ? どう見てもここが事故現場じゃね??と言うところに遭遇。 休憩所の上のダブルヘアピンを過ぎた直後の右コーナーでした。 地図には載ってないけど、小川もちゃんとありました。
現場の手前、かなりの登りで路面のうねりで腹を擦ってるような痕跡もありました。
いや~、標識なぎ倒されたままです。
カーブミラーも無残な姿に。
下から登ってきたマシン達は、このコーナーでスピンを喫して勝田は内側の土手にぶつかり、ソルドとフルモーは右手の小川に落ちたんですね。 それとも勝田が標識とカーブミラーをなぎ倒したんで、引っかかるとこがなくなった2車がまっすぐ落ちたのかな?
その落ちた小川。 ここで良かったね逆に、谷底とかじゃなくて。
市道だから豊田市の太田市長、ちゃんと原状復帰してくれますよね? さて、魔のコーナーとか”伊勢神の呪い”とか呼ばれるこの地点で、何故トップラリースト達がこうもポコポコスピンしたんでしょうか。 勝田は「情報にない川があった」、フルモーは「川は(事故の)数十分後には消えた」と証言しています。 山間部の雨によってコース上に突発的な川が出来ていたと思われます。
コーナーの山側は緩やかな沢状になっています。 突発的な雨によって、山側から突如鉄砲水が吹き出していたのではないでしょうか。
また、現場の山側は路側帯が溝状になっています。 今日の時点でこれですので、当日の山側の路側帯は上流側から川のように水が流れていたことがうかがえます。 きっと落ち葉によって断続的に水量が変化していたのでしょう。 そして山側からの水、路側帯の水はちょうど現場のコーナーを斜めに横切る川となります。 現場の手前のうねりでボトミングした車両が川と落ち葉の塊に足を掬われたということなんでしょうね。
こういう荒天時に出来る川とかは、なかなか事前のレッキでは調べられないよね。 注意深く山肌とか路面とか見ればわかるかもだけど、コース全体ではムリだよね。 こういうときに地元トヨタは有利。 トヨタのスタッフとかパパ勝田さんとかが天気の悪い日に現地に行って川の情報を記録してとかね。 どうなんでしょうか? ガズーレーシングさん。
さて、事故現場のあとはもう一つのお楽しみ、伊勢神隧道です。
いや、何これ? めっちゃきれいやン! 俺の知ってる(旧)伊勢神トンネルじゃない! いやぁ、昨年の映像で『あの伊勢神がこんなに幻想的に見えるなんて、さすがプロの中継スタッフ』くらいにしか思ってなくて、照明はラリーの時だけと思ってました。 かつての心霊スポットの面影どこにもないじゃん!
今年は先の多重クラッシュの影響もあってか、多くのマスコミが『伊勢神は有名な心霊スポット』とか『伊勢神の呪い』とか囃したててましたが、実際のところ伊勢神旧トンネルには そんな心霊話とか怪談とかないんだよね。 事故現場だってトンネルから2キロ半離れてるし。 ただ暗くて不気味で、まわりも鬱蒼とした藪が茂ってて薄暗いんで、みんな面白がって深夜に度胸試しに行ってるだけなんだよね。 だから正確には伊勢神は心霊スポットじゃなくて度胸試しスポットなんですよね。 私もコッチに就職で来たときに、先輩と土曜の深夜に来たもの。
でも何、この未来感。 トンネル回りはきれいに藪が刈られて、トンネル内部もこんな綺麗に明るくなって。 正直、R153の現伊勢神トンネルよりよっぽど綺麗で明るいよ。 今年はラリーのために新舗装されて、なおさら近未来感が出ています。 もはや心霊スポットでなくて、単なる観光地。 ラリーの聖地ですね。 これは本当に地元の人たちのご尽力の賜物ですね。 今、新伊勢神トンネルの工事が進められていますが、この3代目が完成する頃には、誰も初代のことを心霊スポットって言わなくなってるでしょうね。 (2代目が新心霊スポットって呼ばれたりして)
ラリージャパン2023観戦記 [モータースポーツ]
ラリージャパンを見に行きました。 今年はトヨタさん系から格安チケットが大量に回ってきたので、ヨメさんの分ふくめて4枚買いましたよ。(3枚は自腹だよ)
まずはDay2の豊田スタジアム。 ヨメさんと行きました。 タイヤウォームラップの間ライトアップされてて幻想的です。 夜半から雨が降り出して、路面はウェット。
内野(?)の指定席だったのでジャンプ台も同じ目線で見られます。
金曜日ということもあり、最上階は開放されていません。
観客からスタートシグナルが見えないのが改善点ね。
パパ勝田、ハッスルする余りウォールに左リアヒットしてホイールが脱落してしまいました。
それでも走ります。 スタジアムのSSSは大盛況でしたね。 フードコートは長い行列でした。 ポテト食べたかった。
翌日は額田の森SS。 6時過ぎに本宿駅にクルマで行ったのですが、駅の名鉄駐車場は満車。 しかし慌てず、事前に調べていた美合駅の駐車場へ。 名鉄急行で本宿まで行ってシャトルバスに乗ります。
いわゆる、岡崎かき氷街道を通って、SSへ。
既に多くの観客が。
田んぼエリアの休憩所+観戦場所は、あいにく昨日の雨でグチャグチャにぬかるんでいました。 地元住民とラリーの運営スタッフとで、イベントを盛り上げている様子が伝わってきます。 アマゴの塩焼き、まだ焼けてなかった。
地元住民も見守る中始まったかと思いきや、0カーが止まっているとの情報。 最初に来た競技車もレーシングスピードではありません。 ああ、これはキャンセルやなと思ってバスに向かうと、8:40から競技再開とのアナウンス。 なんでも、0(A)カーが立ち入り禁止区域に入っている観客を見つけて排除していたそうです。 昨年の一般車両の進入といい、まだまだ観戦環境は発展途上ですね。 それにしても0カーよく見つけた! 見つけてなかったら、また途中でSSキャンセルだったもんね。
千万町楽校側は一度渡っちゃうと、競技が終わるまで戻ってこれません。 競技終了後、一旦 本宿へ戻ってコンビニやら和菓子処へ寄って栄養補給。 シャトルバスは9:40過ぎるまで、本宿への客を乗せてくれませんでした。 何の制約?
夜、またスタジアムです。 今度は自由席。 全体の流れを一望出来ます。
今日は自由席完売とかで、最上段も開放されています。 実際、低層階は席取りが横行していて、最上階まで登らないと席を確保せきません。 でも景色はよい。
お手柄の0Aカーの試走。
有料席も今日はいっぱいですね。
豪快なジャンプや、
ドリフトの共演を楽しむことが出来ました。 スタジアムいいね。 交通の便いいし(バスは混むので駅からは結構歩かないといけないけど)。 来年はグラベルにしてみませんか?
そして最終日の朝、6:20にモスバーガー豊田高橋店前へ。
最終決戦へ向かう競技車を間近に見られます。 近所の子供も応援に来ていますが、ラリー1の人たちは沿道の観衆より、今日の走行データのチェックに忙しいようでした。
歩道橋の上からも車両を見ることが出来ます。 さあ最終日、勝田どこまで挽回出来るか? トヨタ地元で表彰台独占出来るか? もう少しトップカテゴリーにメーカー増えてくれ! 私は疲れたので今日はテレビ観戦!
ラリージャパンの下見に行きました [モータースポーツ]
いよいよラリージャパンが来週に迫ってきました。 今日は自分が観戦予定の額田の森SSの下見に行きました。 額田の森SSはデンソー額田テストコースの裏、千万町町(ぜまぢょうちょう)を通るコースです。
まったく普通の田舎道!
ギャラリーの滞在の拠点となると思われる旧千万町小学校(現ふるさと千万町楽校)。 もっと大きいかと思ってた。 トイレ・飲食施設ありってことだけど、今日は千万町小閉まってたので、トイレも隣の神社のしか空いてなかったし、水道は全部使えなかった。 校舎内のトイレも和式だろうな。 仮設トイレ設置されるのかな?
おそらくバス乗降場。 ギャラリーは川沿いの道から観戦するんだろうな。
こういうような観戦アングルですね。 ちなみに右手から左手に走り抜けます。 うーん、現地4時間超滞在だと装備をしっかり調えておかないと。
SSへ通じる道は、このようにバリアの準備が整ってました。 ただ、怪しそうな民家とかたくさんあるから、よっぽど事前の告知しっかりやらないと、入り込んじゃう人いそうね。 運営さん頑張って。 熊や猿や鹿や雉の飛び出しもあるかも。(熊以外全部体験あり)
WEC富士6H 2023 3日目、 だから平川を前に出せって! [モータースポーツ]
富士6H決勝日。 もう今日はピットウォークも諦めて、室屋のフライトに間に合うようにゆっくりと宿を出る。
で、室屋さん。 今日はいつもより高いところでマニューバーを繰りひろげてますということで、スタンドの下に降りて見学。
最後は機体を横にスライドしながらストレートを通過。 来年も来てね。
プログラム2,000円の代わりに買ったバッジラジオ、そして700円で売ってたブドウセット。 ラジオの方は耳栓してたら音聞こえない。(iPhoneは聞こえる) それからこういう簡易ラジオのサガで、スタンドから離れるとイヤフォンの線をあっちにやったり、こっちにやったりとお馴染みの光景に。
例の恐竜。 目立ってます。 そういえば今年はドスコイガール見なかったような。 イカ娘はいた(男と女)。
コルベットのクルー、バズーカで撃ち込むTシャツを素手で2階席に投げ込んでいた。 すげぇ!
国歌斉唱。
で、11時の1分半前にスタート。 フォーメーションラップ、速かったのね。
レースはスタートで順位を落としたトヨタが100周目くらいに追いつくが、なかなか前に出られない。 コーナーの立ち上がりがポルシェの方が速いようです。 そりゃ一番軽いからな! で、ロペスが抜きあぐんでるうちに平川が追いついてくる。 100Rやシケイン立ち上がりで置いて行かれるロペスに対し、平川はタイヤを温存している様子。 こりゃ早く平川を前に出した方がいい。 ロペス、焦って道連れクラッシュしそうでハラハラ。 トヨタ首脳陣、フェラーリF1マネジメント並に決断力ないな。 それとも勝負は第3ドライバーと決めてるのかな?
で、ようやく平川が前に出ると、あっさりポルシェを追い抜く。 ほら、言ったとうりじゃん。 で、第3ドライバー勝負で可夢偉が余裕でトップに立ってそのまま逃げ切り。 トヨタ1・2でした。 なんだかんだいって富士で連勝ってすごいよね。 例のSCランのまま終わった年をふくめて。
色々と楽しんだWECですが、来年こそ自宅観戦ですかね。 よっぽどすごいマシンが出てこないかぎり。
WEC富士6H 2023 2日目、1日中霧雨だったけど [モータースポーツ]
WECの二日目。 今日は8時をめどにサーキット入り。 まずは車検場へ。
去年は土曜の朝はLMH車両いなかったけど、今年はほとんど来てますね。 昨日雨でセッティング変更したからかな?
トヨタも来ました。
フェラーリのクルマはよく出来てますね。 これまで、トヨタはF1のフィードバックがあるから一歩先んじていると思ってましたが、それはフェラーリも同じ。 いろんなところに空力の工夫が見られます。
このリアウイングの翼端版やリアタイヤ前の処理もすごいよね。 ルマンに勝てたのはBOPだけじゃなくて、元々のポテンシャルがあったということ。 F1のオペレーション以外は、やっぱりフェラーリすごいよね。
それに比べてコイツは。 フットワーク用のF1エンジン以来の失敗作じゃないか? そもそもBOP騒動はコイツのパフォーマンスがしょぼいからで...
今年のパドックは例年通りにガレージ入口まで行けます。 一方で、今年は食堂裏の売店はクローズです。 ケータリングテントが売店の入口を塞いじゃってました。
ミシュランのインターミディエイト。 パターンがこんな簡単でいいの?
ピットビル屋上にはベンチが置かれました。 これは便利。 でも決勝日はすぐいっぱいになるだろうけど。
FP3が始まります。 例によってBピットの上で待ち伏せ。
プジョー。 カラーリングは明るくなったけど。 マシンコンセプトはお先真っ暗。
フェラーリなどと比べると凡庸な造りがわかっちゃうポルシェ963。 過去の栄光にすがったマシン名はたいていコケるのよ。
キャディラック。 あの、リアフェンダー前のヤリは何?
フェラーリ。 やっぱりカッコいい。
恐竜ポルシェ!
FP3の間、既にピットウォークの順番待ちが。 整然と並んでいます。
で、ピットウォーク。 あいにくの天気ですが、多くの観客で賑わいます。
あ、なんかいる!
やっぱり恐竜ポルシェのメンバー。 なんか見えちゃいけないものが見えてるような。 というか、ちっとも隠れてなかったけど。
フェラーリのピットエキップメントの造り込みがすごい! やっぱり、F1のマネジメント以外は本当にすごいチームなのね、フェラーリって。
体力の限界からピットウォークを15分で済ませて、おフランス村へ。
お昼ご飯。 ドイツ飯っぽいけど主役はペリエとマスタードです。
マツダのコーナー。 いや、宮島かい!
例の発電機で復活したロータリー搭載車。 もうじき日本でも発売だそうです。 ロータリーエンジンは画面の手前側。 オイル給油口があるのですぐわかる。
観音開きドアとリアクォーターパネルにマツダロゴ。 おしゃれ!
これはなんのアニメ? ゲーム?
で、予選はトヨタの1・2で、明日の決勝へ。 明日はレース中はずっと曇りの予報です。
帰り道、新御殿場からJCTで東名に入って裾野で降ります。
なんだこれは?! ガンドロワか?
ウーブンシティの建設現場ですね。
でも、建物みんな鉄筋ですね。 木材を活用するって言ってなかった? 表面の装飾だけ木材か? 例のH2コンセプトレーサーみたいにハリボテじゃなきゃいいけど。
WEC富士6H 2023 1日目、てっきり台風で走らないと思ってた [モータースポーツ]
WEC富士Rd.の1日目、あいにくの台風13号の接近で今日は大雨が予想されています。 これは多分走るの無理だろうなと思いつつ東へ。 今日は事前に予約したミュージアムだけ見て、サーキットは寄らずに帰ろうかなと思っとったんですが、雨降ってない。 とりあえず、駐車場代2,000円払って入場してパドックパスの引き換えだけ済ます。 今日は東ゲートに案内されたんですが、すでに土曜日の入場待ちの行列が。
9時55分にミュージアム着。 ベンチもないので突っ立ったまま入場時間を待つ。
最初はモータースポーツ黎明期の展示。 このフォード999のピストンでけぇ!
ステアリングこれだけ。 フロントサスもこれだけ!
はい、出ました! トヨタはこんな昔からモータースポーツに熱心だったんですよ!という歴史改変用のトヨペットレーサーのレプリカ。 後ろの写真のやつとカタチ違うんだが....
RA272(レプリカ)と国さんの乗ったやつ。 国内全メーカーが協力してるのいいね。
トヨタ7の風洞実験レポート。 気温零度で実験してるのね。 温度計の大きさから、このモデルがそんなに大きくないことがわかります。 1/10か1/12スケールくらいかな? 風洞実験出来るんなら、福沢のテストの前にやっとけ!
近代レーシングカーのコーナー。
インディカー。
シングルサイドターボの構造がわからない! 見せて!!
私の大好物、ナスカーのルーフフラップ。 スピンしたときに床下から逆流したエアを排出して、クルマが浮き上がるのを防ぐデバイスです。
内側。 すげぇ簡単な構造。 本当に風圧だけで開くのね。
栄光のルマン優勝... いや、トヨタのは2位のやつやん。 マツダさんとのコラボが多いんですよね。
アルトーネソのZ。 これ、昔アイフェルラリーで見たやつやろか?
ヤマハのOX66! マニアックなやつたくさんある。
吹き抜けのエスカレーターから見たルマン・チャレンジャー。 まあ、ミュージアムは良かったね。 雨のせいなのか、お客さんは少なめだけど。
3階のカフェで、お茶をしながらコースを眺める。 FP1まであと10分。 やらないでしょ? と思っとったら、雨が意外と少ない。 天気予報も13時あたりだけ大雨に変わっている。
11時、走り始めた! よし、スタンドに移動するか。
ところで、オープンカフェスペースは雨天非対応のようです。 売店も思ってたよりは小さい。 カフェもあまり大きくないので、レースをカフェから観戦っていうのは、ホテルのお客様専用なんだろうな。 それから、そんなに大きくないカフェなのに、企画スタッフらしき人が2人もカフェ席で業務(ビデオ中継とか)をしていたよ。 ちょっと邪魔。
トヨタのピットは今年はコントロールタワー側でした。
恐竜ポルシェ!
イベント広場も設営の真っ最中でした。 こちらは次世代燃料コンセプトカーがずらり。 トヨタのH2レーサー、よく見ると...
ハリボテだ!!
こちらはトヨタとマツダのコラボブース。 やっぱり最近コラボ多い。 合併しちゃいな!!
こちらは隣のトヨタコーナー。 珍しい梱包中のショット。 さて、昼からは雨がひどくなるだろうと、一足早く三島の常宿へ。
いや、富士山見えてるんですけど!
お盆の読書 モータースポーツに不向きな会社? [モータースポーツ]
今年のお盆休みに借りてきた本。
青木慧の「福沢幸雄事件 トヨタを告発する」(汐文社 1979年10月刊)と中部博の「光の国のグランプリ ワールド・ソーラー・チャレンジ」(集英社 1994年8月刊)です。 これに鎌田慧の「自動車絶望工場」(現代史出版会 1973年刊)を加えると、3大トヨタバッシング本のラインナップが完成するという凄まじいチョイスです。 どうした、俺?!
「福沢幸雄事件」は、学生の頃に県立図書館の新刊コーナーに入っていたものを、ちらちらとつまみ読みしていて、図解やイラストが豊富で福沢の事故を詳細に追ったドキュメントだったので、改めてきちんと読み返したいと思ったからです。 で、トヨタバッシング本のついでで、「光の国の・・・」も合わせて読んでみようということに。 こちらは表向きはHONDAマンセー著者によるHONDAスゴい!本の体裁を取りながら、サブリミナルでトヨタ攻撃をしている本で、やはり新刊で出たときに『ここまでやるか?』と印象に残っていたもの。 青木の著書が直接的に「トヨタを告発する」と堂々と問題提起しているのに対し、いくら中部がホンダ派の作家だからと行ってナゼここまで回りくどくするのかと言うことが気になっていて、このたびじっくりと読んでみよう思ったのです。
まず、「福沢幸雄事件」。 これは1969年(昭和44年)2月12日にヤマハのテストコースで事故死した福沢幸雄の事件のあらましと真相を、10年以上にわたる裁判記録の解読と関係者の証言によって一つ一つ紐解いていったものです。 本書は2部構成となっており、第1部は事故の顛末とトヨタ関係者の不可解な行動の一つ一つを検証し、事件の真相究明を問うたものであり、第2部は福沢幸雄の生い立ちを彼の両親(福沢諭吉を祖父に持つ父 進太郎とギリシャ出身の声楽家である母 アクリヴィ)のルーツにまで求めて紹介している。 この両親の出自を知ることにより、我々は何故 家族がトヨタという巨大な会社と長年にわたって民事裁判を戦い抜けたかを知ることが出来るのです。(福沢の事件のあと、トヨタターボ7で落命した河合稔の遺族はすんなり和解に応じたとされる)
福沢事件におけるトヨタ側の一連の証拠隠滅工作と静岡県警との癒着が疑われる行動は事故直後から既に幾多のマスコミが報じており、モータースポーツに興味がある人なら一度は聞いたことがあるだろう。 本書は当日 幸雄がドライブした改造トヨタ7の構造の問題点、レースを知らないトップによる無理筋の開発計画や一連の不可解な事故処理、すべてをドライバーの運転ミスと結論づけたトヨタ側の主張の矛盾を一つずつ論破しており、さらにはそのような行動にトヨタを突き動かした当時の(日産の後塵を拝し続けた)トヨタの焦りを、(本書が書かれた時代としては驚くべき先進的な)PL(製造者責任)意識の欠如という観点にまで関連付けて説明している。
そして、この理不尽な裁判(刑事事件としては検察審査会による不起訴不当の評決が出たにもかかわらず捜査続行が不可能だったので、民事裁判としてトヨタとヤマハの責任を争っている)を終結させるために、新たな協力者を求めて筆を置かれている。 事実、本書の奥付に青木は自身の連絡先の電話番号を明記しているのだ。 読後、著者の情熱に感服せざるを得ないという一冊となっていました。
さて、この裁判の結末はどうなったのかな?とウィキペディアを調べると、わずか数行の結果が載っているだけでした。 てっきり、詳細な裁判記録がゴテゴテと書き連ねてあるのかと思ってたので拍子抜けした次第です。 これもトヨタの”ネット対策課”の陰謀か? その裁判結果も脚注を見ると、裁判記録からでも新聞記事からでもなく、一冊のモータースポーツ関連本からの引用でしかなくて、二度ビックリです。
その福沢幸雄裁判の顛末が書かれているのが、「レーサーの死」(黒井尚志著 双葉社 2006年4月刊)でした。 あ、持ってるじゃんこの本。 ということで、もう一度 福沢幸雄裁判の項を読み返す。 本書によると1980年の秋に東京地方裁判所の和解勧告が出て、翌1981年4月30日に和解が成立する。 和解金は9,700万円の損害賠償請求に対し6,100万円だったという。 和解が成立したといっても被告側はテスト車の欠陥を認めたわけではないし、ましてや”事故の原因は幸雄の運転ミス”とした結論を翻したわけでもない。 和解を受け、父親の進太郎は「精根尽き果てた」とマスコミに語ったという。 さすがに個人が裁判を戦うには、あまりにも時間がかかりすぎたということか。 しかし、和解成立において、青木の渾身の著書が少なからず影響を与えたはずだと私は思う。 大手マスコミが忘れ去った、孤軍奮闘する福沢ファミリーに再び脚光を与えたのだから。
なお、「レーサーの死」からの引用ですが、幸雄の父 進太郎は1995年の2月に心不全で、母のアクリヴィは2011年の12月に亡くなったそうです。 奇しくもアクリヴィの訃報を伝える新聞には、トヨタのF1参戦記者会見の模様が大々的に掲載されていたとのことです。 息子を奪ったトヨタを心の底から恨んでいたという母親の訃報は、毎年ウン百億円をかけて1勝も出来なかった身分不相応の巨大プロジェクトの多難な船出を暗示していたのかも知れません。
「光の国のグランプリ」は1993年に開催された、ソーラーカーによる豪州大陸縦断レースである、第3回ワールド・ソーラー・チャレンジに参戦したホンダチームの活躍を詳細にリポートした一編です。 読後はきっと、知恵と勇気とチャレンジスピリットに溢れたホンダチームの活躍に魅了されることでしょう。 そして同じくチャレンジ精神旺盛な幾多のホンダの競争相手達や、素晴らしいレースを運営するオーガナイザーにも きっと賞賛を送りたくなるでしょう。 一方で、あら不思議。 同じレースに参戦したホンダ以外の日本の自動車メーカーの情けなさや卑劣さに怒りを覚えることでしょう。 本編中、そのメーカーのことはどこにも触れられていないにもかかわらず です。
まず作者の中部博は、典型的なホンダサイドのライターです。 彼の名誉のために断っておくと、彼自身は、トヨタがF1参戦中に提灯持ち記事を量産していた某大物古参記者とは違って、単純にホンダのファンだということ。 記事の そこかしこにホンダ愛がこぼれ落ちていても、それは仕方ない。 でも、だからといって名指しせずに、そして具体的な証拠も示さずに、当事者の言い分も掲載せずに一方的に批判するのはどうしてでしょうか?
一応、レース前には”HONDA以外の日本メーカー”にも取材はしていますが、彼らがあからさまなスパイ行為をしていたとか、ライバルチームのバッテリーを盗んだとか、特に証拠も示さずに(具体的にどこのメーカーとも言及せず)非難しています。 また、本編の全然関係ないところで、ある日本メーカーのレース前のコメントを揶揄して、チャレンジ精神のかけらもないと こき下ろしています。 そして、レース中のレポートでは両者の活躍にはほとんど触れていません。 日産はわずか4行、トヨタにいたってはレース中の活躍は全く報じていないばかりか、参戦車両の写真さえ載せていません。(表紙カラーカバーのスタート時の映像に映っているだけ)
そして、レース終盤に早稲田の学生チームを執拗に妨害する謎のクルマについては詳細にリポートしています。 そのクルマは日本メーカーの関係者だと(具体的な証拠はどこから来ているのか不明)決めつけ、2日間にわたって妨害を繰り返した後、腹を据えかねたオーガナイザーが直接 そのチームに説教に行くと、翌日から妨害はなくなったとしています。 ここで、よっぽどぼんやりした読者でない限り、その日本チームとはトヨタのことを示唆しているとわかるようになっています。(くどいようですが、一言もトヨタの仕業とは言っていません)
ここで疑問なのは、何故 具体的にトヨタの仕業って糾弾しなかったのでしょうか? 証拠があるなら それを示せばいいじゃないですか。 オーガナイザーが妨害を止めるように注意したというなら、そのときのトヨタ側の反応を具体的に書けばいいじゃないですか。 たとえ、トヨタ側が『いえ、うちはそんなことやっていません』と言ったとしても、それを書けばいいじゃないですか? それが公平なジャーナリズムでないかえ? この本を最初に読んだときからの、ずっと心に引っかかってる疑問がそれでした。 先の青木慧の姿勢とはあまりにも対極にあるので、長年、もやもやとしていたのですが、後年、この作者の別の本を読んで、”ああ、これがこの人のスタイルであり美学なんだな”と得心したことがありました。
それが、「炎上 1974年富士・史上最大のレース事故」(文藝春秋 2012年4月刊)です。 これは、74年の富士GCシリーズ第2戦のスタート直後に発生した多重クラッシュで、鈴木誠一と風戸裕が事故死した事件の顛末を詳細にレポートした作者渾身の一作です。 私も本書を読むまで気づかなかったのですが、同一レースの一つの事故でレーサーが2名 命を落としたのは、モータースポーツ史上においても この事故だけなのだそうだ。 本編が350ページ以上もあるが、関係者の生々しい証言や、当時の事故に至る時代背景を詳細に描き、非常に読み応えのある作品である。 ある のだが、 ここでもやはり私は、作者の恣意的な誘導に戸惑いを感じざるを得なかった。
この作品のクライマックスでは、事故発生のきっかけとなった二人のドライバーへのインタビューがなされるのだが、北野元に対しては 今でも事故のことを悔やみ、亡くなったドライバーに思いははせる人間的な一面を強調しつつ、もう一方の主役である 黒沢元治に対しては どこか他人事のように感じている無表情な男として描いているのだ。 結果的に作者は読者に対して、どちらにいっそうの非があるのか印象づけようと誘導しているように感じるのだ。(これらはあくまでも私の読後の感想です)
このように、中部には直接的な指摘は控えながらも、行間で読者を誘導するというスタイルを好んでいるのではないか? それがこの人のジャーナリズム上の美学となっているのではないかということです。 一方で、書きたくても書けなかった事情もあったかも知れません。 「光の国の・・」は小学館という大きな出版社から刊行されています。 90年中期には確かにソーラーカーブームということもあって、小学館のBE-PALからも参加車両が出ています。 小学館がバックについて刊行されたようですが、やはり小学館筋からスポンサーとなるトヨタ・日産の名指しは止めてくれと言う要請があって、泣く泣くこのスタイルになったのかも。 幸い、トヨタ関係者はこの本の意図に気づいてなかったらしく、トヨタ社員向けの図書館にこの本が堂々と鎮座していたとトヨタの先輩から聞いたときには笑いが止まりませんでした。
さて、当時はソーラーカーがブームだったと書きましたが、このときは今のようなSDGsでもCNでもなくて、単なる石油枯渇対策として研究されていました。(燃料電池も同様) ただし、当時の研究者達でさえ、太陽電池やバッテリーの劇的な性能向上が見込めないため、ソーラーカーが代替エネルギー車の主役となることはないと判断していました。 今じゃ、どのメーカーも(マスコミを代表とする世論も)、BEVの開発にしのぎを削っています。 このワールド・ソーラー・チャレンジのこともすっかり聞く機会がなくなったので、とうの昔に廃止されてんだろうなと思って調べてみると、なんと今でも続いているじゃありませんか! 今ではコンペティターの主役はメーカーから研究機関や大学に移り、ソーラーカーの性能向上によって太陽電池面積の縮小などレギュレーションも色々と変わりながらも、現在も継続して開催され続けているそうです。
さて、総括です。 はたして、この2冊に書かれたことは真実なのか? 私は、「福沢幸雄事件」は ほぼすべて真実。 「光の国」は、学生への妨害はあまりにもリスクが大きいので??ですが、それ以外はやっぱりほぼ真実かなぁと思います。 今でこそトヨタはモータースポーツに熱心な会社と言われていますが、それは本当にここ数年のこと、これらの本が書かれた当時のトヨタさんは、必ずしもモータースポーツに熱心ではなかったし、レース屋としての技術も勘所も持ち合わせていなかったと思います。 これは、トヨタの能力的・体質的な側面。
それから、当時の時代背景的な側面としては、特に福沢の事故が起こった当時は企業モラルが今ほど問われていなかったという側面もあるでしょう。 例えば銀幕の世界では、田宮次郎の「黒の試走車」「あの試走車を狙え」や植木等の「日本一のゴマすり男」などで描かれたように、企業スパイなんてやってて当たり前だと世間から思われてたということもあります。 実際に販売競争に明け暮れていて、少々手段を選ばない強引なやり口が当たり前に行われていたのでしょう。 そう、今は国内販売はトヨタ1強ですが、前世紀はトヨタ×日産×ホンダ×以下略の販売競争は、まだ”競争”と言われるくらい混沌としていました。 何かのきっかけでシェアが逆転するというのは当然でした。
最後にトヨタの地理的な側面。 都会的な日産やホンダと違い、所詮トヨタは三河の田舎財閥。 中央から離れたところで王国を築いていたトヨタ(と、その社員)が世間の風潮からはかけ離れた価値観で行動していたという側面もあるのでしょうね。 これは、ライターさん達も同じで、”三河の田舎企業が何を偉そうに”と思って 告発に踏み切りやすい環境にあったのかも。
本当にかつてのトヨタさんはモータースポーツ音痴でしたが、今では理不尽な性能調整をかけられたり、モータースポーツで地域振興!をマジパネェレベルで実践していたり、モータースポーツと次世代エネルギー車の両立を目に見えるカタチで行っていたりと、まさに現代と近未来のモータースポーツにおいて欠くことの出来ない存在となっています。 本当に面白いというか、なんというか。 モリゾウさんは車両故障でクラッシュした自社のドライバーへねぎらいの言葉をかけるを忘れませんが、是非、福沢と川合の名誉回復をしてほしいものです。(それからもし事実だったら早稲田への謝罪も) たぶん、みんな怒らないよ、もう。
新城ラリー2023始まる [モータースポーツ]
新城ラリー2023が始まりました。 今年は久々の有観客開催です。 10:05に鬼久保の入り口に着くと、もう進入路がクローズされているので、道の駅まで戻って迂回路に回って下さいとのこと。 道の駅「つくで手づくり村」まで戻ると1号車が上がってくるところでした。 道の駅の南側の迂回路入り口までに3号車まですれ違いました。
さて、私は、いつものように駐車場から”やまぼうし”さんに行ってカフェラテを買って、いつものように運動場のところでクルマを待つか。。。と思ったら、
運動場の方に行けないようになっている! これはラリージャパンの時の一般車進入を受けてのことか。 まあ、仕方ない。 やまぼうしでしばらく待つか... あれ、いつもはイベント広場のところで待機してるのに、今年はスタートまで誰も来ない。 待機場も変わったんか。
そうこうしてるとスタートです。
やまぼうし兄弟が手を振ってエントリーを迎えます。
ご近所さんも一緒になって手を振ってます。 「明日は最寄りの神社で神事があるけど、どうしようかしら?」 「今日、名古屋ドームに野球見に行くの」 この地域の方々にはラリーが日常にきちんと組み込まれているようです。
午前中はお客さん ちょっと少なめですが、いつものラリーです。
来てるお客さんは、ラリージャパンの影響を受けた”にわか”さんが多いようです。 でも、それでいいんです。
鬼久保サテライト、今年は展示車もデモも無いみたい。 メイン会場との格差が広がっている。 これは益々 2会場共通駐車券発行して欲しいなぁ。
午前の部が終わって、三河湖に足を伸ばしました。
ラリージャパンで話題となった熊野神社です。 こんなごくありふれた日本の日常がラリーの舞台になるなんて。 ラリージャパンは、まさに”これが日本のラリーだ!」っていう風景でしたもんね。
新城ラリー、明日は若干雲が出てくるようですが、降雨はない模様です。