ヴァーチャル不況？

現在、世界は未曾有（俺もみぞううって読んでたよ！　ナイス、麻生さん）の経済危機の中にあるといわれています。　日本では年末に、なかば政治ショー的に”派遣村”を取り上げていましたし、ドイツも含めた自動車メーカーは年末年始に軒並み操業時間短縮に追い込まれました。（これにともない、ドイツでは完成車の運搬を請け負っていた物流会社のいくつかが倒産の危機にあるそうです）　あの、トヨタやソニーも赤字となるそうです。　でも、実感がわきません。

幸いなことに自分自身の雇用は（まだ）確保されていますし、ウチから歩いてすぐの商店街に出れば、人々は昔と変わらずに買い物をしています。　街中には普通に高級なポルシェとかアウディとか走ってるし。　本当に経済危機なのか？　これはこっちの人もそう思っているようで、職場のオランダ人同僚とも本当にどうなっているんだ？などと話し合っています。　ただ、お互いに一致しているのは、目に見える異常は、今後じわじわと一般庶民の生活に現れてくるのだろうということです。　今はまだ予告編なんだと．．．

今回の不況に実感がわかないのは、これが一部のお金持ちと、ＭＢＡを持ったインテリ達によってヴァーチャルな商取引によって引き起こされたからに違いありません。　一般の人々は堅実に慎ましやかにやってきたのに、俺たち何もおかしなことをやってないのに．．．

ただ、ウチの周りに少しずつですが例年と違う兆候を既に見ることが出来ます。　うちは、市内一の繁華街から徒歩２分のところにあるのですが、昨年の末から今年の正月にかけて閉店した店舗が例年以上に見受けられます。　もともと競争が激しく、しょっちゅう店が入れ替わってはいるのですが、この年末年始はその数が尋常ではないのです。

 

もともとアイスカフェで昨年ダンキンドーナッツに変わった店。

これは何の店だっけ？　ちなみにこの店の２件隣に、ウチがドイツに来た初日の夕食を食べたケバブ屋があったけどそこも２・３回代替わりして今は空き店舗。　店の前にホームレスが座ってたので写真は撮れず。

 

ここはゲームセンター＋カジノとかばん屋が入っていた。　年末にはフェラーリが横付けしてたんだが．．．

同じ建物の並びにはトルコ人のやっていた魚料理屋。　昨年の秋前につぶれました。　でも、まとめて改装作業に入っているって事は、次の入店者が決まったのかな？

ヘアサロンだったところは、年末に備品を叩き売りして閉店。

 

ウチの斜め前にあったポップなアートの画廊。　でも、もう次に靴屋が入るのが決まっているようです。　っていうか、ウチの近く靴屋多すぎ！！　このように、既に次の入店者が決まっているところもあるので、一概に全部が不況のせいとは言い切れませんが、それにしてもこの閉店ラッシュ。

ああ、やっぱり２００９年は怒涛の不況本番に突入するのでしょうか？