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F1 FOTA完全勝利! だが、負けたのはモズレーだけか? [モータースポーツ]

F1の分裂騒動は、結局FOTA側の完全勝利という形で収束しました。 モズレーは自身が身を引くことでコスト削減への道筋を示し、また新規参入チームを呼び込むことに成功して勇退した...とも取れますが、一般的には責任を取って辞めさせられたと見るのが妥当でしょう。 この不毛の騒動が収束されたおかげで、F1分裂の危機は回避されました。

しかし、本当にこれでよかったのでしょうか? 多くのファンはもちろんのこととして、何故多くのサーキットやテレビ局がFOTA側についたのでしょうか? それは言うまでもなく、分裂シリーズ・・・つまりFOMやFIAから切り離されたことにより、キャッシュフローのより透明な(=理不尽な中間搾取するやつが少なくなった)シリーズにより、きわめてまっとうな開催権料・放映権料を期待したからに他なりません。

今回の騒動収束を伝えるニュースと時を同じくして、ホッケンハイムがF1開催権を返上するというニュースが流れました。 理不尽なまでに高騰したF1開催権料により、F1を開催するたびに巨額の赤字が生じていたからです。 ホッケンハイムの他にも、伝統のあるスパやドライバーに人気のトルコなどは行政の支援がなければやっていけない状態です。 ハンガロリンク、上海、富士、マレーシアなども数年のうちに消える運命と言われています。

今回の合意により新コンコルド協定も結ばれるということですが、なにか今までとちがうことはあるのでしょうか? キャッシュフォローをより透明にし、開催者にやさしい、すなわちファンに優しいシリーズになるということは期待できるのでしょうか? 単にF1利権の配分を再確認しただけであったら、それは今回の騒動の本当の敗者は我々ファンだったということになります。


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