トヨタF1撤退 地元の反応は? ドイツの新聞 [モータースポーツ]
トヨタがF1撤退を決めたあとの地元の反応です。 突然の撤退発表の翌日のケルンの地元紙の記事。
ケルンから来てるヤツが読んでいた新聞をもらってきたのですが、さしずめ”トヨタ・ショック(あるいは窮地)”かな。 ”ケルンはF1を失う”、”650人の雇用が危機に”、”ハイテク競争を戦ってきた”との見出しと、会社の前で呆然とする従業員の写真が。 ドイツでは同じ日に、GMがオペルの売却を撤回というニュース(これはGMが経営を継続することで、まとまりかけていたマグナによる買収案以上の従業員解雇が予想されるため非常に悪いニュースです)が流れたため、深刻化する雇用不安と関連付けた記事になっています。
さて一般のドイツ人の読む新聞は、駅やキオスクで売っている、いわゆるタブロイド紙が主流です。
翌日の同じ新聞ですが、こうやって一面の上半分にはトップ記事の見出しが出ています。 この日のトップは、”新型インフルエンザでカーニバルも台無しに?”。 で、ひっくり返すと...
このようなセクスィーな写真が。 一面ですよ、これ。 さて、今日のスポーツ欄を見ると、またトヨタF1の記事が。
”トヨタの金が台無しに!”(かな?)。 ”3000000000ユーロも使って、タイトル0、勝利0、イメージアップ0”と、かなり辛らつな見出し。 ご丁寧にたくさん並んだ”0”の中に、”戦犯”の顔が。 記事では、それぞれの戦犯の”功績”が書いてあります。 例えば、社長のジョン・ハウエットはグロックとトゥルーリをクビにして、クビカとライコネンを取りにいったが失敗した。 日本人3首脳はまとめて書いてあって、最後に映画の「ロスト・イン・トランスレーション」のタイトルが引き合いに。 ドイツ語わからなくても、だいたい言いたいことは想像できる。 ガスコインは辞めたのが3年以上前だから勘弁してやれよという気もしますが、破格の報酬をもらっていたことと、ケルンにあまり居付かずにイギリスからプライベートジェットで通っていたことがケルンっ子の癪に障ったのでしょう。
すいません、勘で訳しているので正確性には疑問が。 原文が読みたい方はこちらへ。 ドイツ語のみですが。
それにしても、一夜明けただけでこの記事の扱いの温度差。 タブロイド紙ということもありますが、これはひどいかな? ケルンとトヨタF1の関わり具合はどうだったのでしょうか? 私が2005年にドイツに来た時には、ケルン市内にトヨタF1の大きなステッカーを貼った市電が走ってました。(残念、写真なし) また、私が来る前にはケルン市内でデモ走行したり、ファクトリーの一般開放があったそうですが、最近はそんな話しは聞きませんでした。 そういえば、ケルン空港にトヨタF1グッズのお店があったけど、それ以外では見なかったな。
ケルンには、日本でもおなじみの1FCケルンというサッカーチームや、ケルン・ヘイレというアイスホッケーのチームがあって熱狂的なファンがいるのですが、トヨタF1は最後までケルンっ子のハートをキャッチすることは出来なかったのでしょうか?
ちなみに先ほどの記事、ズームアウトするとこうなります。
やっぱり、お色気だ!
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