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獺祭の旭酒造へ見学に [食楽]

今回の帰省の目的の一つは、あの「獺祭」の旭酒造の工場見学。

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獺祭は私らが帰国したら急に有名になっていましたが、それまでは山口県民でさえ聞いたことのない無名の酒蔵でした。 最近は人気に火がついて入手困難な酒の一つになっていますが、それでも3年前は山口県のコンビニや量販店で普通に売っていました。

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工場見学は予約制で、白衣台が一人200円かかります。 見学用通路からではなく、まさに酒造りのど真ん中に入って行けます。(だから白衣が必要) 写真は磨いた酒米を洗っているところ。

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蒸した酒米。 これで50%の磨き。 米の旨味成分が詰まっている外周部がそぎ落とされているので、このままでは全く味もなんもしませんが、しばらく噛んでいると唾液と混じって甘みを感じはじめます。

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完全空調の酒蔵。 気温は10度以下に保たれ、通年醸造しています。 このひと樽の中に3000リットル強入っています。

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発酵中の「獺祭」。 

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11.6℃。 旭酒造さんでは杜氏をおかずに社員がデータに基づき醸造をしているそうです。 壁にはその日の気温・湿度に基づく一覧表が貼ってありました。 科学的なデータ管理をし機械化を進めていますが、麹造りやもろみの管理には従来通りの人手をかけてじっくりと酒造りをしているのがうかがえました。

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もろみを絞る従来型の「ヤブタ」といわれる圧搾機。 通常の酒はこちらを使います。

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こちらは遠心分離式の絞り機。 もろみに無理な圧力をかけないので美味しい酒が絞れますが、量が取れないのが難点。 もちろん、高い方の酒はこちらを使っています。 この後、瓶詰工程ですが、旭さんは瓶詰をした後に加熱殺菌をして酒の風味を閉じ込めているそうです。

工場見学は専門の広報スタッフではなくて、酒造りをしている実際の社員が順番でやっているようでした。 「私は毎日の酒には焼酎を飲んでます」とか生の声が聞けて良かったです。 でも、”量より質”追及ということが社員一人一人に徹底されているなと感じました。

工場見学の後はショップでお楽しみの試飲タイム(要事前予約)。

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これだけの獺祭をわずか300円で楽しむことが出来ます。 私は運転手なのでNG。 一緒に行った親が楽しみました。

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磨いた米と各種獺祭。 試飲の後はショップで気に入った酒を買うのですが、人気集中につき、おひとり様一本まで。 しかも、肝心の二割三分や三割九分は300mlの小瓶しかありませんでした。 それでも、ショップには(大雨にかかわらず)次から次にと獺祭を求めるお客さんが来ていました。 海外からのお客さんも来ておられましたが、なぜか営業の途中の会社員が多かったような。

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今、本社は建て替え工事中。

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伝統的な日本家屋から近代的な、巨大ビルに。 工場機能の他、研究開発機能やゲストハウスもあるんでしょうね。 まあ、儲かってるってことで。 

今の「もっといい酒を造ろうよ」(ん、どっかで聞いたような?)という思いが社員一人ひとりから失われなければ、この大きなビルでも足りないくらいに注文が来るでしょうね。

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我が家の取り分、「獺祭磨き三割九分」300ml。 おいしくいただきました。 あ、そういえば、俺の「空」はあと何カ月だ?


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